3Dでの機械部品設計の要、ネジ切に挑戦してみました。
Fusion360で試行錯誤の上、オネジ、メネジともJIS管用ネジ(20φ)で作図・プリントしたところ、問題なくはめあわせできました。積層ピッチ0.3mmではネジ山がつぶれ気味だったので、0.2mmピッチ。内部充填は格子で20%では強度が足りずにねじ込み時に折れてしまうようで、実用にはより充填度を高くする必要がありそうです。ネジは6φなど細くてもプリントできますが、はめあわせには精度が足りないようで、ねじ込みはむつかしそうです。0.1mmピッチでのプリントや、金属製のボルトやナットを併用するほうが実用的かもしれません。
なおメネジを切ったとんがり帽子状本体の高さ(150mm)があり、本体だけでプリント時間は5時間余り。その他を含めるとプリントに10数時間を要しました。
- 積層ピッチ 0.2mm
- 樹脂材料 ABS
- 充填(Infill) 20%
- サポート材 標準
実際に使ってみると、足部分の強度が出ないうえ、部品点数が多く組み立てが面倒でした。そこで、市販のものを参考に、より簡易な組み立てタイプを作成してみました。プリント時間も短く実用的です。ただプリンターのベッドサイズぎりぎりのため、造形時のモデル配置を傾けるなど工夫が必要です。
あわせてこちらは、ペグ(脚)台です。ちょっとボルト(市販金属製3φ 30mm)が長過ぎて飛び出していますが、ネジ穴にはネジ切をせず、直接ねじ込みました。ペグ(7φ 400mm長のステンレス棒)を固定するボルト(市販金属製6φ 20mm)は、強度を出すためにナットを内部に入れて、はさんで固定するようにしてあります。ボルトの頭には、市販の取っ手(フィットノブ)を取り付けました。かなり不格好ですが、ストラップでぶら下げるのに対してうんと楽に演奏できます。